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妄想日記 3 1ヶ月前、俺は日向さんとセックスした。 日向さんとは寮生活を始めてからずっと同室で、とにかく朝から晩までずっと顔をつき合わせているわけだ。 消灯前のわずかな時間、並んだ机で予習や宿題を一緒にやってると頭がモヤモヤしてきて体は熱くなる。 「なあ、キスさせてくんねーか」 願ってもない申し出に、自分の耳を疑った。自分の願望が見させている夢なのか? 日向さんの掌が俺の体をなでた。それはだんだん下へと下りていき、中心に触れた。その時初めてソコが激しく勃起していることに気付いた。 「あ…」「こんなんなってる…おまえ…」 「ひゅ…日向さんが…キスするから」 「…もっとやらしいこと、したくねえ?」」 「うん…したい…して」 腕をグイッと掴まれたかと思うと乱暴にベッドに押し倒された。
あっという間にパジャマを脱がされて、気が付けば二人とも真っ裸だ。 3秒ともたなかった。あっけなく精液を迸らせた俺はなかなか上がる息を鎮められない。そうこうしているうちに俺は体をひっくり返され、後ろの部分に熱いモノを突き立てられていた。 「う、うそ…」「スマン…若島津…っ」 日向さんは謝りながらも、その恥ずかしくて敏感な場所にペニスを擦り付けてきた。後から後から溢れる先走りの液で次第にヌルヌルと滑りが良くなってくる。 「ハア…ハア…若島津……っ」腰を掴んだ手がくい込むように俺を引き上げた。同時に、硬いものが小さな窪みに割り入ってきた。ねじ込むように何度も何度も先端を押し付けられ、その器官はとうとう日向さんのソレの頭の部分を飲み込んだ。 「ウゥッ……」 あまりの痛さに息が止まる。そのくせ俺の前の部分は再び頭をもたげ、快楽を示していた。 「や…っもう、ムリ‥ムリだってば…ァ」 必死で訴えるが耳に届いてないらしい。グイグイと容赦なく腰を進められ、俺の体はまっぷたつに裂かれて死ぬんじゃないかと恐怖した。 「ハ…入った……ウソみてえ」半ば気を失いかけた俺はその言葉で我に返った。…そして信じられないことに触れてもいない俺のペニスからはだらしなく精液が漏れていた。 「おまえン中…すげえ熱い…キモチいい」「俺は…イタイよ…信じらんない」 痛いけど…イッちゃう、みたいな変なカンジ。なんだろう、コレ。 「やべえ…止まんねえ…」 日向さんが動き始めた。低音の色めいた喘ぎ声が動きに合わせて腰に響く。 ドクンとホースの中を水が走るような、鈍い振動を感じた。
自分の声がひどく掠れていて驚いた。 そう言ってゆっくりと重なってきて、再び熱く猛ったモノを差し込んできた。 「ん…っ」「っ…痛いか?」 一度抜かれたら、やっぱり入れられる時は激痛だ。受け入れるのに必死で返事もままならない。
あの時はただ、性欲の捌け口として俺が選ばれただけなのかもしれない。 こんなにも日向さんに執着しているくせに、沈んだ気持ちを癒してくれるのはクラスの女子だった。 「休みなんてないよ。年がら年中ボール蹴ってる」 「じゃあ、街になんて出かけられないね」 「そうだね…でも井川の話聞いてると、出かけたくなるな。そのスポーツアミューズメント、行ってみたい」 「土曜日とか、部活終わってからじゃダメ?反町くんなんか結構夕方出歩いてるみたいよ」 「土曜も結局は門限ギリギリまで日向さんと…」 その名前を口にした途端、現実に引き戻された。心臓がチクチクする。 「そうなんだ。若島津くんてホント、日向くんと仲がいいものね。なんだか邪魔できない」「そんなことないよ。あの人のボールを受けていると自分も上手くなれるから…ただそれだけ」 「じゃあ、今度の土曜日は私につき合ってくれる?」 「うん、いいよ。ていうか、連れてって」 ふんわりと笑う井川がどん底の気分だった俺を救ってくれるような気がして、すがるような気持ちで彼女の誘いに乗った。
土曜日の部活終了後、引き続きボールを蹴っていた日向さんを呼び止めて言った。 「なんでだ。用事か?」「……うん、用事」 歯切れの悪い返事に日向さんが怪訝な顔をした。急に、女の子と出かけることを後ろめたく感じてしまう。 「すいません」 言い捨てるように謝って、俺はクラブハウスへと急いだ。 井川との時間は楽しくて、久しぶりに自然に笑えた気がした。 「井川もさ、結構ホンキでビックリした。燃えるタイプだよな」 「負けるの嫌いだもの。かなわないけど」 そう言って吹き出した。 「俺の方こそ、ありがとう」 本心からそう思っていた。逃げ場のない寮生活で、道々回りで救いようのなかった暗い気持ちを紛らわしてくれた井川に心から感謝した。 「またそのうち付き合ってよ。‥ていうか、連れてきてあげるわ」「あはは、社会勉強も大事だよな。ガス抜きもね」 「…元気になってよかった。じゃあね!」 「え?」 無邪気に手を振って、井川は駅の雑踏に見えなくなった。
「別にデートってわけじゃ…。単なる社会勉強だよ」 「社会勉強!どど、どんな?何教えてもらったのっ?」 「…またヤラシイこと連想して。呆れて話す気にもなれない」 俺はプイとそっぽ向くと風呂場に向かった。うしろからワーワーうるさい声が飛んできたが「お食事中です!」の寮母さんの一声にシンと静まり返った。 「ああ」 「早いね」 「自主練、しなかったから」 「……めずらしい」 練習を早く切り上げるなんて、ほんとに珍しい。具合でも悪いのかと心配になって、ベッドに歩み寄った。 「熱でもあるの?」恐る恐る近寄った。すると一瞬のうちに手首をつかまれベッドに引き込まれた。 「なっ…なにすんだよ!」「おまえがいないと練習する気になんかなれねえ」 「…なに甘ったれたこと言ってんの…?」 両手首を押し付けられ体重をかけられる。俺より若干重い日向さんを、そう簡単には押し退けられない。でも手首に力を入れて精一杯抵抗してみせた。 「女なんかと遊んでんじゃねえよ‥‥!」怒りに満ちた目で睨み付けながら日向さんは言った。 「おまえは俺の…っ」頭にカッと血が昇った。散々悩んで落ち込んで、そしてようやく気持ちを切り替えようと決意をしたばかりだってのに、今更…。 「一回寝たからって、なんだっていうんだよ!ただ犯っただけだろ!?それだけだったじゃないかっ」「それだけじゃねえだろっ?俺は…」 「なにも‥聞いてない…。日向さん、なにも言ってくれなかったじゃんか…」 俺の決意はあっけなく崩れさった。 「わかんないよ、言葉で聞かなきゃ…ふ、不安だよ。…だって…」 「若島津…」 「なんで…抱いたの?言ってくれよ、ちゃんと…」 飲み込むように抱き締められた。正直、もうそれだけで満足だった。 「好きだ…好きだからだ…若島津」「日向さ…」 「愛してる」 耳元に流し込むように囁かれ、頭の中が真っ白になった。
「…俺も、限界…」 指でほぐされ、刺激を与えられたソコはもう充分すぎるくらい準備ができていた。ぬるりとした先端をあてがわれ一瞬体が強ばったが、初めての時みたいな手こずりなく受け入れることができた。 「あ…あ」 自分のものとは思えない甘ったるい声が漏れる。奥まで来ると、日向さんは唇やら乳首やらにせわしなくキスをした。とくに乳首を口に含まれると、えもいわれぬ快感に声が止まらなかった。 「…何ベン言わせんだよ、ったく」 しこたまやって、素っ裸の体を絡ませたまままどろんでいた日向さんが、ヨッコイショと肘をついて体を起こした。 「好き!これでいいか?」「なんかめんどくさそう」 「照れくさいんだってば、こういうの。だいたいさあ、俺ばっか好き好き言わされてねえ?」 「そう…?んー、埋め合わせだよ。この一ヶ月の」 「なんだよ、それ」 「ほんとにさ、落ち込んでたんだから、俺。あれっきり日向さん、なんにもしてくんないから」 「それってさ、…したかった、ってこと?」 「…うん」 Hの後で開放的になっているせいか、妙に素直になれた。 「あ~…なんだよ、もう!勿体ねーことしたな」日向さんはそう言ってゴロンと転がると手足を伸ばして溜息をついた。 「ほんとは毎日でも押し倒したかったんだぜ。けどよ、あんまりしつこく求めたら、おまえに嫌われんじゃないかって心配で…すげえガマンして。そんで初めての日からどんどん間が開いちまったら今度はキッカケが掴めなくなって」「……」 「2回目のタイミングって、難しいのな」 「ガマン…してたんだ」 「やっとの思いで手に入れたから、大事にしたかった」 「日向さん…」 俺は感極まって日向さんの上にのしかかった。 「嬉しい‥‥好き、大好き」「へへ、やっと言いやがった」 ギュッと抱き締められる。応えるように、初めて俺の方からキスをした。
「なんで?」 「だって若島津くん、幸せオーラがにじみ出てるから。おジャマかしらと思って」 「し、幸せオーラ?」 「ほんっとーにイイ事あったのね。顔色からして違うもの。若島津くんって無表情だけど、よく観察してるとおもしろいわ」 やっぱり女って鋭い。こんな風にからかい半分に分析されてもさほどイヤじゃないのは、嫌味のない井川の人柄のせいだろう。日向さんに対しての好きとは違うけど、俺は井川が好きだった。 「全然かまわないよ。またあそこに行こう。…今度はサッカー部のヤツらも一緒にいいかな」二人きりだと日向さんに怒られそうな気がして、慌てて付け足した。井川はクスクス笑って「いいわよ」と言った。 その後サッカー部の数人を引き連れてゾロゾロと街に出た。その時、井川は反町のモーレツなアタックを受け、今ではしょうがなく(?)ヤツと付き合っている。 寝ても覚めても一緒とはこのことで、油断するとあの人は毎日でも触れてくるから自制心を保つのにかなり苦労している。 だって、俺も男だから。 触られると気持ち良くなっちゃうから仕方がない。でもまずはサッカーが一番だから、性欲に流されないよう毎日が自分との戦いである。 なにしろ脳みその半分は性欲でいっぱいなのだ。ホント、苦労する。 |
2006.12.21〜12.29